DENTAL BLOG
デンタルブログ
いなくなった猫の話を。
こんにちは、富永です。
新年度もはじまり何事もいいように運べばいいなぁあと毎日元気に診療しております。
開業した時に飼い始めた猫が病気で死んでしまって、色んな意味で折り返しだなと思いました。
舌にできた癌が原因で、一度は舌の切除の手術をしたのですが、残念ながら、咽頭まで転位し
最後は自宅で看取る事になりました。
口腔癌は僕らの領域では避けられない病気で、猫も同じ病気になるんだとびっくりしました。
綺麗好きな猫だったのですが、ある時からご飯を散らかしながら食べるようになり、今思えばそのころから
癌によって舌がうまく使えなくなっていたのかなと。もしかしたら痛かったのかなと。
僕がこんな仕事をしてるのに、まあ、大切な猫のそんなサインを全く気付かなかったなとか。
日々の診療で、多くの患者さんを診させてもらって、皆で色々と気を付けてるつもりでも
本当に気づけているのだろうか。患者さんが言いにくい事を察する事ができてるのだろうか。
当院では目に薬剤や切削片が入らないように施術中タオルを目におかしてもらってるのですが、
怖い、痛いをそのタオルの下に想像できているのか。
猫がご飯を食べ散らかした時、もしかしたら何か食べにくい体の変化があるんじゃないか。
患者さんが治療中手を握り締めていたら、そのタオルの下では苦悶の表情をしてるんじゃないだろうか。
大切な家族や友人達の少しの変化に気づいてあげられているか。
色んなアンテナを張りながら診療ができているのか。
僕にとっては開業時から一緒にいたいわばアイコンのような猫でした。
大事な大事な猫がもしかしたら残してくれた教訓に、
猫から学んで、明日からの診療もがんばります。
皆様、日々のご体調、まだまだ続くコロナ禍、色んな事ありますがお口の中の事は気軽に当院へご相談下さい。
スタッフ一同、いかなる時もお待ちしております。
右京区 西院デンタル アフレ、駅ビル 富永