DENTAL BLOG
デンタルブログ
非接触と受付スタッフと。
こんにちは。富永です。
早いもので、新型コロナ感染が猛威をふるい、もう1年半だそうです。
いつまで続くかわからい状況が今もまだ継続しています。
新しい生活形式にも慣れつつあり、今まで異質だったことが当たり前になってきています。
当院では、診察券を排除し、診察券アプリによる非接触の来院通知システムを導入いたしました。
またもうすぐ厚労省主導によるマイナンバーカードによる非接触保険書確認システムを控えております。
つまり、患者さんは来院されると、サーマルカメラにて体温チェック、診察券アプリによるチェックイン、月に一度はマイナンバーカードによる保健資格確認を全てスタッフとの接触を行わず完了できるわけです。また、当院では治療費のお支払いに現金以外に、各種カード、電子マネー、QRコード決済がご利用可能ですのでこちらも非接触にて終えることが可能です。
20年この業界にいると、手書きだったカルテが電子カルテになり、現像フィルムだったレントゲンがデジタルにと様々な変化に立ち会って参りましたが
今回のこの変化はとても大きく感じます。受付スタッフは医院の顔であり、彼女たちの患者さんとのコミュニケーションが減ってしまうことが大きな懸念です。
彼女達は、施術している者たちには寄り添えきれない患者さんとの距離をもてるし、たとえ辛かった治療後も彼女たちに癒されることもあると長らく信じてきました。
当院の受付スタッフは(本来僕が評価する事ではないかもしれませんが)、ほんとうに患者さんの細かい仕草や、表情でその日の体調や気持ちの変化を読み取り、僕らに教えてくれたり、
患者さんが治療中聞きにくい疑問や不安などを注意深く自然に聞き出してくれたり、文字通り患者さんに寄り添った対応ができるんだなあと感心しています。
きっと、患者さんからすればご不満もあるだろうけど、歯科医師や歯科衛生士など医療資格なくとも、資格者と同じように患者さんのために働くというのは
資格がある僕からすれば当然であっても、彼女たちの立場であれば同等の志を持てるか自信がありません。
そんな医院にとって大きな医療サービスが、非接触なんていう時代の流れで見せ場が減るなんて、なんて医院として損失が大きいかと。
様々な新しい試み、新しい常識、新しい様式、これからもたくさん変化はあるかと思いますが、彼女たちの医療に対する姿勢が変わるわけではないし、
いくら新しく優れた機械でも、患者さんに寄り添うことはできないし、これまで通り困ったことは彼女達に聞いていただければ、きっと機械より暖かい言葉で
ご質問に今まで通りお答えすると思いますので、これからも、新しい試みと共に当院の受付スタッフを宜しくお願いいたします。
これは接触ばかりしてくるうちの猫です。
右京区 西院 西院デンタルクリニック 富永